性別適合手術(性転換手術)は、身体と心の性の不一致に悩む方々にとって、重要な選択肢の一つです。
今回は、性別適合手術と医療費控除について、基本的な情報を解説します。
近年、性別に関する多様性への理解が少しずつ深まりつつありますが、依然として当事者の方々が抱える課題は少なくありません。
特に、手術費用は高額になることが多く、経済的な負担は大きなものとなります。
そこで、知っておきたいのが医療費控除の制度です。
医療費控除は、1年間(1月1日~12月31日)に支払った医療費が一定額を超える場合に、所得税が軽減される制度です。
性別適合手術も、条件を満たせば医療費控除の対象となり、経済的な負担を軽減できる可能性があります。
医療費控除の対象となる条件
性別適合手術が医療費控除の対象となるには、以下の条件を満たす必要があります。
- 医師による診断と治療の一環であること
性同一性障害の治療として、医師の診断に基づいて行われた手術である必要があります。
※美容整形目的の手術は対象外となります。 - 必要な医療費であること
手術費用だけでなく、治療に必要な診察料、薬代、入院費なども対象となります。
医師の指示で行われた脱毛やホルモン療法も対象となる場合があります。
医療費控除の対象となる手術の例
具体的には、以下のような手術が医療費控除の対象となる可能性があります。
- 乳房切除術
- 性器形成手術
- ホルモン療法
- 精神科によるカウンセリング
医療費控除の手続き
医療費控除を受けるためには、確定申告の際に医療費の明細書と領収書を提出する必要があります。
医療費控除の対象となるかどうかは、個別のケースによって判断されます。
事前に医師や税理士に相談することをおすすめします。

投稿者・投稿者チーム紹介

- 税理士・社会保険労務士
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ときには医療費控除についても語ります。
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