こんにちは、税理士法人YFPクレア 営業部の越尾です。
今年、人生初めての医療費控除の確定申告を行ったのですが、
えーっとですね・・・
先日、市からお手紙を頂戴しまして「医療費控除の確定申告が提出されたから、ふるさと納税のワンストップ特例は使えなくなりました」って言われました。
うん、知ってたwそうだよね。どうなるのかなーって思ってたら、お手紙が来たw
越尾夫さんが動揺してたwでも、たぶん、医療費控除の確定申告をするからワンストップ使えないって言ったような…言ってないのか…とりあえずごめんちょ!
そんなわけで、人生初めての「一度提出した確定申告を修正して再申告」という作業をしましたので、その記録をブログとして残します。
更正の請求とは
更正の請求とは、一度提出した申告が誤っていて、多く税金を収めていた場合に、税金を減額してもらったり、還付してもらう申告のことを言います。
一般的には「一度提出した確定申告を修正して再申告する」ことを「修正申告」と言いますが、正確には、納税額が正解より小さく申告してしまっていて修正して追加で納税する場合は「修正申告」、納税額が正解より大きく申告してしまっていて納税したお金を返してもらうのを「更正の請求」と言います。
今回は医療費控除を行った際の確定申告に含まれたなかったふるさと納税分を行うので、納税額は下がります。なので、修正申告ではなく、更正の請求をした、というのが正確な表現になります。
ぶっちゃけ一般的にはどちらも「修正申告」という気がするので、どちらでもいいのですが、今回初めて再申告をするにあたり、e-taxは「わかりにく!!!」と感じました。修正申告の方はこちら!!ってわかりやすく書いててほしいものです。
意外と簡単すぎる更正の請求…
何はともあれ、20分ほどでできました。
数ヶ月前にe-taxで自分で確定申告をしているので、UI(画面の表示感)は覚えているし、どこに何を入れるのかはすべて保存しておいたPDFを見たらいいだけ。
それだけで数万円ですが、還付されるなら安い作業ですので、ぜひ挑戦してみてください。
結果的に言えば、一番時間がかかったのはふるさと納税の寄付の証明書をなくしてしまっていたので、発注記録を探したことではないかと思います。
結果的に、越尾夫さんはさらに還付される金額が増え、私は人生初の更正の請求ができて喜んでいましたw
なお、更正の請求をした際は、ふるさと納税の寄付金の受領証が必要になります。
ワンストップ特例で申請したから捨てちゃった!という人は各市区町村のふるさと納税の窓口に問い合わせをすると再発行してもらえます。
医療費控除とふるさと納税をしたい場合は、両方まとめて確定申告
ふるさと納税をワンストップ特例で行っていた年に、理由あって、医療費控除もできるようになってしまった…
という方については、確定申告が必要です。
その場合、ワンストップ特例を行ったふるさと納税についても、確定申告の際に寄付の証明書が必要になります。
用意するもの
- 年末調整済みの源泉徴収票
- 医療費集計用のエクセル(国税庁:医療費集計フォームのダウンロードで)
- 寄付の証明書データ(楽天など、ふるさと納税をした通販サイトで発行してもらえます)
- マイナンバーカード(もしくは、ID・パスワード形式の方ならそれを)
- ICカードリーダーか、マイナカードを読み取れるスマートフォン
e-taxの入力画面は、毎年少しずつ変わります。(国税庁、デジタル化にものすごく予算使ってます)
いっぱい書いてあってわかりにくいかもしれませんが、ご利用の流れを見ながら一つずつ行うのがおすすめ。
利用者識別番号、電子証明書の取得はe-taxを初めてやるときだけなので、終わっていたら、もっと簡単です。
そして、e-taxも年々使いやすくなっているので、ぜひやってみてください。
ふるさと納税をまだやったことない人へ
さてさて・・・ふるさと納税をまだやったことない!そんな方もいらっしゃるかと思います。
まず、ふるさと納税ってなんやねん!って方はこちら↓
ふるさと納税とは、生まれた故郷や応援したい自治体に寄付ができる制度です。
手続きをすると、寄付金のうち2,000円を超える部分については所得税の還付、住民税の控除が受けられます。
あなた自身で寄付金の使い道を指定でき、地域の名産品などのお礼の品もいただける魅力的な仕組みです。
ふるさと納税のメリット
ふるさと納税には3つのメリットがあります。
1,お礼の品がもらえる
2、2,000円を超えた金額は、所得税の還付、住民税の控除を受けられます。
3、寄付金の使い道を指定できます
たとえば・・・
ふるさと納税と聞くととても面倒な手続きが必要そうな感じがしますが、
サラリーマンの方で、確定申告を行わず、年末調整だけで終わっている方なら、「ワンストップ特例」(5箇所まで)を使えば、確定申告もせずにふるさと納税ができます。
1通の手紙を送るだけですが、何箇所も送るのが面倒だな…という方には5万円、7万円、10万円、20万円などの高額なふるさと納税がおすすめ。
手続きも、税金も減らす事ができるので、ぜひお試しください。
お礼の品がもらえる
ふるさと納税をお礼の品で選ぶ方、非常に多いと思います。
我が家もお米はふるさと納税で賄っております。
なんせ、3人(幼児+大人2人)で1食3合が無くなる家庭なので、ふるさと納税のお米にかなり救われています。
我が家では、お米、牛肉、ティッシュ&トイレットペーパー、いくらなどをふるさと納税で堪能しております。
特にお米に関しては、全然買わなくてもいいくらいいっぱい寄付しています。
冷凍品ばかりを買ってしまうと冷凍庫に入らないのではないかと不安もありますので、ティッシュとトイレットペーパーもおすすめです。
2,000円を超えた金額は、所得税の還付、住民税の控除を受けられます。
ふるさと納税と呼びますが、税的にいうと「寄付金控除」のなかの1種類であります。
寄付金控除の例をあげると、10,000円寄付した場合、
2,000円を超えた8,000円は所得税が還付され、所得税が還付されつくすと住民税が控除されるようになります。
何品やってもいいので5万円分でも、10万円分でも、実質2,000円で日本各地のおいしいものをお礼にいただくことができます!
ただし、ワンストップ特例といって、確定申告をせずに済む特例を使おうとすると5か所までと決まっていますのでその点はご注意を。
ワンストップ特例は確定申告をしなくていいので便利ではありますが、実は、ご自身の住んでいる自治体への負担が、確定申告をする場合よりも多くなる…という現象を起こします。
確定申告をすると、所得税(国税)から控除されるはずの金額が、住民税(地方税:地元への納税)から控除されることになり、自治体が減収する原因にもなっています。
「地元にも納税したいけど、ふるさと納税もしたいなぁ」と思っている方は確定申告がオススメです。
そんな難しくないし、マイナンバーカードを用意して、楽天などで事前に申請しておくことで簡単にできます。
また、「税金が軽くなるのね!」と勢いよくふるさと納税をしていると、
年末のボーナスが思いの外少なくて…ふるさと納税の限度額シミュレーションをした収入までいかなかった…
ということもありえます。ご利用は計画的に!
寄付の使い道を指定できる
私がうれしいのは「寄付金の使い道を指定できる」ということ。
普段、納税をしていても「これに使ってほしい!!」って言えないですから、コレが言えるのはすごいことです。
私は北海道の緑豊かな大自然を残す事業に寄付をしたり、子供たちの教育施設の充実のために使ってもらおうと寄付をしました。
特にこの市区町村は応援したい!というところがあれば、そこにやるのもおすすめ。
私のイチオシは明石市。今の子育て支援ブームを作ったリーダー的存在の明石市。
「子育て支援を頑張った結果、ふるさと納税がめっちゃ集まったから、もっと子育て支援しちゃいます!」となればいいなーと思って寄付したいと思いたこつぼオーナーになったことがあります。
私の蛸壺は1匹捉えていたようで、美味しく頂きました♪
経営者様のなかには「思い入れがある●●公園の修繕をしてほしい。」と言って毎年数百万円を寄付…という話しも聞きました。
かっこいい素敵なお金の使い方だなーと思ったので書かせて頂きました。尊敬できる経営者!
ご自身の大切な「想い」を大切にするための寄付…その結果、その公園は花が咲き、来場者も増え、感謝の石碑が立ってるそうです。
その他、沖縄の美しい海を守るためとか、高齢者支援のためとか、各市区町村でいろんな目的を設定しているので、ぜひ「これをやってほしい!」というものがあればそちらに寄付してみてはいかがでしょうか?
災害被災地に寄付をすることも可能です。
お礼の品はありませんが、悲惨なことになっている被災地の力になりたい!という思いと復興に必要な資金を届けることができます。人として、とてもいいことをした!という気持ちにもなれるのでいいです。私は首里城復興や能登地震のための寄付をしたことがあります。少しでも力になれれば!と願っております。
ふるさと納税ではなく、ただの寄付金控除にはなりますが、母校や応援したい学校への寄付も税金を軽くする事ができます。
返礼品はないですが、未来に託すのもいいなーと個人的には思って、毎年寄付をしています。
箱根駅伝や高校野球で推してる学校に寄付するのもいいですし、日本や世界を牽引するような研究開発をしている学校に寄付したりするのも楽しいですよ。
返礼品目当てにするよりも幸福感が強く感じています。
基本的には、税金は実際に住んでいる地元に落とすことが一番自分たちへの利益のバックが大きいとは思うのですが、日本中のグルメを楽しんだりできるのもいいですよね。楽天などのふるさと納税をやっているサイトを見ているとまだ行ったことない都道府県にも魅力があることを知れます。
ふるさと納税はいろんなサイトでできるので、ぜひやってみてください!
JALやANA、ふるさとチョイス、携帯電話会社などでもふるさと納税はできます。
投稿者・投稿者チーム紹介

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創立50周年を迎えた税理士事務所です。
新宿(四谷)、さいたま市(南浦和)、渋谷、横浜、千葉、神田、立川の7拠点で活動中。弊社はスタッフの特技や趣味や相性を活かしています。クリニック、歯科医院、調剤薬局、整骨院などの保険診療も含まれる業種、漫画家や作家、保育園、社会福祉法人など、幅広くサポート。
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