「これは経費で落ちません!」~うまい話には裏がある?!!!~

こんにちは
税理士法人YFPクレア芸能チームです。

先日同僚から、
「Youtuberはルームツアーしたら部屋のもの全部経費にできる」って書かれている出版物があったけどやばくない?

という話がありました。
その印刷物を拝見しましたら、ラグジュアリーブランドの超高額バッグ(1つ10万円超)を、1度だけでもYoutubeで紹介したら全額経費に落とせるといった内容のもの。

やばい!やばい!やばい!
その経費判断は乱暴すぎる~??

ということで、
経費計上についてどのように考えたら良いのか、弊社の考え方や判断基準、小規模事業主の税務についての今後の動向などをお話します。

経費計上の判断基準の根底の考え方として、
法人、個人などの区分にかかわらず、経費に計上できるかどうかの判断基準は一緒です。
法人だから経費にできない、個人だから経費にできるという区別(差別)はありません。

ということは、「えーそんなお得なことできるのー!うふっ?」的なうまい話は税務では「ない!」ということです。そこのとこはぜひ、押さえておいてください!

10万円超の高額バッグを経費にしましたと報告をいただいたら、
① 事業に使うものなのかの確認
② 事業で使用する(した)頻度 
③ 資産計上対象となることの説明 
④ 廃棄の場合は廃棄業者からの廃棄証明書の取り寄せ

など確認作業を行ったうえで、経費に上げられるか、事業使用と個人使用はどのくらいの按分率で計上できるか判断をします。

経費計上への判断基準や個人使用する場合の経費按分比率などは税理士により様々ですので、税理士に会計処理や申告をお願いする場合は、経費計上への考え方や判断基準、家事按分比率などの確認は必要です。

【税理士法人YFPクレアの事業按分比率】
 50%、70%、100%
 ※按分比率は会計処理の際に個別にインタビューしながら判断しています。

税理士によりいろんな考え方や按分比率はあるにせよ、
1度でも仕事で使ったら全て無条件で100%経費計上OKよ~ なんていう能天気な税理士はいないと思います(私の周りにはいない!)ので、誤解のないようお気を付けください。

中には。。。
「自分で確定申告するからうるさいこと言われないもんね~」
と思われる方もいると思いますが、ちょっと待って!
国税庁は小規模事業主の所得を掌握したいと、徐々に準備を進めています!

税制改正!個人所得もしっかり見られる時代に!

令和4年税制改正の項目の中に「納税環境整備」についての改正があります。
今回の改正で一番重要な改正です!と、先日受講した研修で先生がおっしゃっていました。

納税環境整備というのは公平公正な納税を行うための環境を整えるたまの制度です。
令和4年の大きな目玉は「電子帳簿保存法」ですが、検討課題として「小規模事業主の所得の掌握」という課題があるようです。

昨今、デジタル配信事業が盛んになり、本業副業問わず、多くの個人が気軽に収入を得られるようになりました。
収入を得たら稼いだ分申告納税がついてきますが、小規模事業者の場合、帳簿がきちんとされていない、そもそも申告をしていないなどバラバラで適正な納税がされているか把握が遅れている状況のようです。。
その掌握のため、国税庁が個人事業主の納税環境を整備しようと本気で乗り出しつつあります

ということは。。。
近い将来には個人事業主にもガンガン税務調査に入るぜ!と鼻息荒くしている国税庁が目に浮かんできます((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル。

調査が入ったら、調査官に説明するための客観的な書類やデータが必須となります。
そのため、データや帳簿の整備のための法改正が徐々に始まっているのです。

例えば先ほどの高額バッグを例に挙げると、
1回しか事業で使用しない高額バッグを100%経費計上したことについて税務調査で質問された時、1回だけYoutubeで配信して後は自分で使っていますとなれば100%経費計上は無理と言われるでしょうし、すぐに捨てましたと言えば、廃棄処分証明書も見せてくださいと言われる可能性があり、言われたらすぐに提示しなければなりません。

データ保存はきちんとされていますか?
すぐに検索できるように保存されていますか?
そもそも、その経費計上判断は大丈夫ですか?

税務調査では突飛なことは聞かれません。
あくまでも常識的な商取引の流れを書面やデータで説明できるかどうかにかかってきます。

「あの本に経費にできるって書いてあったんですけど~」という説明は通用しません。
必要書類を提示できない場合、場合によっては経費計上を否認され、その分所得税や延滞税、場合によっては加算税を納税しなければなりません。

しっかりとアンテナ張って情報収集している小規模事業主さんからは、「どのように資料を整備しておいたらいいでしょうか?」と質問をいただき始めています。

近い将来のことを先読みして今から備える、せっかくデジタル社会が発達していろいろな情報が日々提供されているのですから、事業主としてのご自分を守る情報の収集もぜひお願いいたします。

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投稿者・投稿者チーム紹介

四谷監査2部2課 漫画・芸能チーム
四谷監査2部2課 漫画・芸能チーム
クリニックや漫画家、芸能人…と様々な業種のお客様を担当するチーム。
好き!応援したい!という純粋な気持ちを仕事につなげて
それぞれ特有の税務の勉強もしています。

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