みなさん、こんにちは。古川です。ネットビジネスのコラムについて発信していきます。

前回に引き続き、経費にできるものと経費にできないものについて説明いたします。
今回はプライベートと事業で家事案分が必要なものについて解説いたします。

プライベートと事業で家事按分が必要なもの

「家事按分」とは

光熱費や通信費などの支払い分に自宅用と事業用が含まれている場合、事業で使っている比率を出し、必要経費を計算すること
家事按分される主な経費としては、地代家賃、月極駐車場代、水道光熱費、車両費、通信費などがある

これらの費用については、事業に使用してる部分とプライベートで使用している部分がありますので、「按分計算」をして、事業にのみ使用した金額を計算していきます。

この「按分計算」ですが、実はその方法は法令で決まっているものではありません。
第三者から見て客観的な方法であれば、どのような計算方法でも構わないのです。
YFPクレアでは、使用状況を詳細に伺った上で、例えば次のように経費按分比率にのっとって経費計上をしています。

100%経費計上 ⇒ 全て事業で使用したもの
  70%経費計上 ⇒ 多くを事業で使用したもの(一部個人でも使用)
  50%経費計上 ⇒ 多くを個人で使用したもの(一部事業でも使用)

プライベートと事業で共用する経費については、事業に使用した金額のみが経費となります。
例えば、次のような経費は按分計算が必要になります。

  • 家賃
    事務所や倉庫の家賃が経費となります。もし、自分で事務所や倉庫を保有していない場合、自宅で在庫を管理して発送作業を行うため、事業利用分が経費となります。例えば床面積で按分する方法があります。
  • 水道光熱費 
    事務所や倉庫、自宅(事業利用分)の水道光熱費が経費となります。
  • ガス代・水道代
    アフィリエイトやコンテンツ販売を行うにあたって、ガス代・水道代は通常はオフィスで発⽣することはありませんので、基本的には全額が必要経費にはなりません。ただし、ガス式の暖房を使用している場合などは、そのガス代のうち、事業に使用する部分についてのみを経費とすることができます。
  • インターネット代・外出先でインターネットを使用するためのポケットWifi代
    インターネット物販を行うのに通信環境は必須です。自宅や事務所で契約する通信回線にかかる費用、プロバイダ費用などが経費になります。
  • 車両費
    例えば、せどりで実店舗に商品を大量に仕入れに行く場合には、車両を使う場合があります。その際のガソリン代、車両の減価償却費(事業利用分)が経費となります。例えば、走行距離で按分する方法があります。

いかがでしたでしょうか。
次回は、「経費にできないもの」について解説いたします。

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税理士法人YFPクレア
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